爽やかな風吹く日曜日。娘と「Brooklyn Museum 」へ。
「Ai WeiWei / アイウェイウェイ展」。
アイウェイウェイ
1957年北京生まれ、現代美術家、建築家、社会活動家。
2008年北京オリンピックのメイン会場となった「鳥の巣」の設計に携わったことでも有名。
後に、このオリンピックが政治的な宣伝目的だったことに失望し、開催に反対。
同年5月に起きた四川大地震による犠牲者の調査を進めるプロジェクトを立ち上げる。
政府を批判する様々な社会活動から、2011年中国当局から 81日間身柄拘束された。
部屋を追うごとにメッセージ性が高まる。
下は、ある中国人社会活動家が当局に家を没収され、家財道具一式と共に道に放り出された情景を再現した作品。
壁一面に彼らの所持品の写真が整然と展示されている。
天井一杯にくねる大蛇は、大量の通学用バックパック。床には数えきれない蟹の群れ。
奥の部屋では、彼のドキュメンタリーフィルムを放映中。
四川大地震で倒壊した瓦礫による巨大オブジェ。鉄筋の細さが痛ましい。
右側の壁一面には、倒壊した学校の下敷きとなり犠牲になった子供たちの名前と生年月日が刻まれている。
その数の多さに思わず息をのむ。
さざ波のように静かで美しい作品の 内側に込められたメッセージの力強さとスケール。
アイウェイウェイの表現力を実感した。
Museumの後は 古本屋へ。